2019年 11月 の投稿一覧

G線上のあなたと私 1巻あらすじとネタバレ 

大人からはじめるからことわかる、音楽の楽しさ

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今までご紹介してきた作品は、登場人物がほとんど楽器熟練者でした。世界を目指す天才や音楽学校の生徒、アマチュアでもライブハウスのレギュラーだったり、セッションに飛び入りできたり、少なくとも初心者ではないのです。ブルージャイアントの玉田が初心者ではありますが、大や雪祈と一緒に演っている時点で普通の初心者とはだいぶ違いますね。

今回は本当の”ド”初心者のお話を紹介します。
現在ドラマも放映中の 「G線上のあなたと私」はバイオリン教室のグループレッスンで出会った3人の物語です。これといって共通点のない、偶然同じ初心者クラスでレッスンを受けるようになった3人が次第に心を通わせていく話です。
小暮也映子(こぐれ やえこ)は25歳、結婚が決まり寿退社をしたその日に婚約者から
「好きな娘ができた。」
と婚約破棄されて現在無職です。その最悪の日にCD売り場のBGMの「G線上のアリア」を聴いて、この曲を弾いてみたいとバイオリン教室に入会したのです。
北河幸恵(きたがわ ゆきえ)は40歳、夫と娘、姑と暮らすパート勤めの主婦です。娘がピアノを習っていて、一緒に合わせることができたらとバイオリンをはじめました。一見明るい北河さんも嫌味でうるさい姑に悩まされていました。
加瀬理人(かせ りひと)は19歳、大学生、理人の兄が講師の久住真於(くずみ まお)先生と知り合いだった関係でバイオリンをはじめたと語りますが、そこにはもっと複雑な事情がありました。
毎週一回は顔を合わせる3人でしたが当たらず触らずの表面的な会話に終始していました。ところが、発表会に出ることになった3人はレッスン後、理人の提案でカラオケボックスで練習をすることになり、そこから互いのことを知るようになり距離が縮まっていったのです。
ある日のカラオケボックスで理人の兄と真於先生が元婚約者同士であること、兄は別の女性と結婚しもうすぐ子供が生まれることを知った也映子は自分と真於先生を重ね合わせ、酔いも手伝って
「あなたのお兄さんはひどい人です!」
と大泣きし自分の境遇を打ち明けるのでした。
またある日は、幸恵さんが大トラとなり姑や夫への不満をぶちまけます。幸恵さんの提案でアドレスを交換した3人のカラオケ練習は発表会が終わっても続き、也映子と幸恵さんは飲み仲間にもなります。
ある日のレッスンで、理人は突然
「個人レッスンに変更したい。」
と申し出、也映子と幸恵さんを慌てさせます。練習熱心で上達が早い理人の足を引っ張ってしまったとファミレスで幸恵さんと二人反省会をした也映子は、理人の自宅を訪ねます。
「3人でのレッスンを続けていきたい。」
と伝えるも、何となく説得になるようなならないような、関係あるようなないような言葉を並べる也映子でしたが、
「じゃ、3人で頑張りましょう。」
と何となくまとめ、理人と握手をして帰ります。
バイオリンを背負ったその後ろ姿を見送る理人は、仕事から帰宅した兄に会います。理人の兄は也映子の背負っているのがバイオリンであることから、理人が真於先生に会っているのではないかと問います。

二回目の発表会・・・G線上のアリア

早くも二回目の発表会の季節を迎えました。前回あまり乗り気ではなかった3人は、今度は

「出ます」

と即答です。他人と音楽を創っていく楽しさに目覚めたようです。3人の距離が縮まったことも作用したようです。也映子たち3人の発表曲は「G線上のアリア」也映子がバイオリンをはじめるきっかけとなった曲です。

3人は幸恵さんの娘、多実ちゃんのピアノ伴奏で練習をすることになりました。多実ちゃんはおばあちゃんにもお父さんにも可愛がられる5年生、明るくてしっかりちゃっかりしている彼女は、幸恵さんの一番の理解者であります。幸恵さんは多実ちゃんに何でも話し、その結果多実ちゃんは也映子や理人の大人の事情も知ってしまっています。多実ちゃんのピアノで合わせてみて、アンサンブルの楽しさに気づいた也映子でしたがもう一つ気づいたことがありました。

婚約破棄直後に聴いたこの曲を弾いても、弾きたいと思った気持ちはよみがえってくるけれど、その時感じた痛みはそれほどではなかったのです。

「もう一回弾いてくれる?」

と也映子が多実ちゃんに頼んだとき、明日旅行から帰るはずの幸恵さんのお義母さんが突然帰宅します。続けられる雰囲気ではなくなってしまい、練習は終わりになりました。

「あれ、絶対わざとだ。」

幸恵さんは楽しみにしていた4人での練習をぶち壊しにされて思わず涙してしまいます。

「もっと楽しかったはずなのに。」

それに対して理人は

「楽しかったよ、俺。」

と返すのでした。だから泣かないで楽しく終わろうと語り、幸恵さんも笑顔で

「楽しかった。」

と返します。そんな二人を見て也映子はなぜか、今まで経験したことのない感情を覚えるのでした。

開いた心、近づく距離

也映子は理人の心が最近開いてきていることに気づいています。幸恵さんに真於先生に出したメールの返事がこないことや、幸恵さんに「楽しかった。」と言ったことなど、仲間になってきているのを感じています。その一方で、仲間でしかないことも悟っています。

ある日、也映子と幸恵さんは理人のバイトする居酒屋に呑みにいきます。そこで也映子は思わず幸恵さんに

「あの時、たぶん嫉妬した。」

と打ち明けるのでした。自分と幸恵さんに対する理人の態度が違うことに対して、幸恵さんは

「私は対象外。あなたの方が自分にずっと近いからよ。」

「でも、嫉妬されちゃうなんてちょっと刺激的。」

と笑います。二人はお互いを初めて下の名で呼びあい、友情が一段深まったようです。

ある日、也映子は理人に

「前の彼氏をどうやって忘れられた?」

と聞かれます。それに対して也映子は、本気でつきあって本気で振られたのだから、忘れるしかなかったのだと答え、

「思い切って振られてみればいいんだよ。」

と理人を焚きつけます。理人は也映子のいう通りにする、発表会が終わったら真於先生に告って、振られたら教室も辞める、と結論を出します。

大人になってからの音楽

大人になってから楽器を習いだす人も増えているようです。子供の頃に習ってみたかったけど習わせてもらえなかった、ちょっとだけ習っていたけど受験でやめた、などの理由から「大人のレッスン」の門を叩く方も多いと思います。
大人になってからはじめてもプロになるわけでもないのに無駄な時間、とか、ピアノは3歳から、と言われているのに弾けるようになるわけない、など思ったり言われたりせっかく大人になって親の意向ではなく自分の意志だけで物事を決められるようになってもなお、思い悩んでしまうものでよね。
幸恵さんがバイオリンについても姑から嫌味を言われながら続けているように、大人ならではの事情もあります。
それでも、音楽がある生活をお勧めします。はっきり言ってしまえば大人が生きていくのはそれなりに辛いことも多いです。でもそこに音楽があるだけで同じような生活がどことなく違って感じられます。音楽を聴くだけでもいいのですが、思い切って奏でることをしてみてはいかがでしょう。
也映子と幸恵さんのように、歳の離れた友人ができるのも大人の趣味の特徴です。自分と全然違う世界の人とも知り合うことができます。仲間ができるのはとても楽しいことです。
音楽を奏でるようになると、日常で耳にする音楽も少し違った聴き方ができるようになります。新しい世界が広がるのです。
音楽でなくてもなんでも好きなことをやってみていいのです。ただこのブログは音楽ブログですから、音楽をお勧めしてしまうのですが(笑)。

まずやってみよう、お勧めの音楽教室

楽器がもらえるヴァイオリン教室
こちらの教室【EYS音楽教室】では、楽器がプレゼントされます。楽器は結構高いので、それだけでもはじめるためのハードルはだいぶ低くなりますが、こちらの教室は仲間を作ったり、バンドやセッションなどの活動に無理なくつなげることができるコースがあるのです。楽器初心者にとって、バンドやセッション、ライブなど憧れる反面、

「楽器をはじめるの遅かったから無理だ。」

「才能なんてないから無理だ。」

と思ってしまう、心理的に高い壁があるものなのです。そんな大人の初心者を徹底的にサポートして同じような仲間と一緒にバンド活動を始めることができるようにサポートしてくれます。

也映子たち3人は、偶然同じレッスン日にレッスンを受けていた3人が仲良くなって一緒に練習したり発表会に出たりするようになりました。しかし、ギターやキーボードなどは比較的仲間を見つけやすいのですが仲間探しという点でバイオリンはちょっと難しくなります。EYS音楽教室ではストリングスのグループやオーケストラなどにも挑戦できるので 仲間探しも容易になります。

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【初心者向けヴァイオリンレッスンDVD&楽器セット】
EYS音楽教室は全国展開していますが、それでも教室が近くにないという方、また時間が合わなかったりまずは一人でやってみたいという方は、独習用のDVDと楽器のセットはいかがでしょうか。DVDなのでわからない所は何度でも繰り返し見ることができます。もっとやってみたいと思ったら教室に通ってもいいですし、教室のレッスンの補助用にも使えます。

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阿佐ヶ谷ジャズストリートに行ってきました

阿佐ヶ谷ジャズストリートは街歩きも一緒に楽しめます

10月26日、阿佐ヶ谷ジャズストリートに行ってきました。前日は大雨のため、ストリートの幾つかが中止になったようですが26日は雨もあがり街歩きにはちょうどいい天気、JR阿佐ヶ谷駅に降り立つとさっそくビックバンドが気持ちいい音圧で聴こえてきます。なかなかレベルが高そうです。

阿佐ヶ谷ジャズストリートは有料のパスポートで聴き放題のパブリック会場、街中のあちらこちらでライブが繰り広げられるストリート会場、そして商店街のライブハウスやレストランで食事をしながら聴けるバラエティ会場と、阿佐ヶ谷の街を音楽とともに楽しめる構成となっています。

今回は前回のすみジャズの経験を生かしてある程度回りたいところを決めていくことにしました。パブリック会場のパスポートをネットで購入、当日紙チケットと引き換えてもらいます。

今年のパスポートです。素敵でしょ。

ちょっと出遅れてしまったので予定を変更し、パブリック会場は阿佐ヶ谷教会のニュースパニッシュ・ジャズ「uno」から回ることにして、まずは会場のマップをもらいます。スマホでも見られますがやっぱり大きな地図があった方がいいです。街中を同じマップを片手に歩く人が多く、何となく仲間意識のようなものも感じてしまいます。

時間があったのでまずは気ままにストリート会場を見てまわることにしました。アーケードの商店街に入ります。アーケードではライブはやっていませんでしたが、美味しそうなお店が立ち並ぶ活気ある商店街で食事を済ませてきたことをちょっと後悔。歩いているだけで楽しいです。

アーケードにもストリートジャズのフラッグが。

アーケードにもストリートジャズのフラッグが。

 

アーケードを抜けた先、すずらん通りに出ると早速ライブに遭遇。。狭い路地ですが、そこかしこから聴こえてくる音楽にテンションがあがります。

バラエティ会場になっているお店も多く、外でも中でもライブが楽しめます。まずはゆっくり歩いていろいろ聞いてみました。

なんと、マンションのエントランス前もステージに。

住民の方も非常階段から聴いていたり、街に本当に溶け込んでいて楽しそう。そしてこのバンド、ブルースバンドでしたが、とってもかっこよかったです。

こちらは畳店の前。ボーカル、ベース、タップダンスの珍しいトリオ。こちらも素敵でした。

さて、目的の阿佐ヶ谷教会に向かうべくゆっくり移動します。道すがらストリートライブを楽しみました。幼稚園など、本当にいろいろな所で音が溢れています。そんなこんなで阿佐ヶ谷教会の近くまで来たのは15分前、既に定員オーバーで入れませんでした。

次のお目当ては16時半から杉並第一小学校体育館で「渋谷毅オーケストラ」あの渋谷さんが小学校の体育館で演奏するのです。なんかライブハウスよりワクワクします。今度は早めの40分前に会場入りしましたが、既に並んでいる人が多数。さすがに人気高いです。

会場となった杉並第一小学校

体育館はリハの真っ最中、列はあっという間に長くなり校庭はいっぱいです。漏れ聞こえるリハの音を楽しみながら会場を待ちます。途中スタッフの方から飴をいただきました。こういう所もアットホームでほっとします。自転車でやってくる近所の方もいらっしゃって、阿佐ヶ谷全体で盛り上げ楽しむという心意気が感じられました。

リハが長引いたため少し遅れて開場、前の席でしっかりと堪能してきました。予備知識なく回っていて、渋谷さんが大御所であることも知らない方が結構いらっしゃったようです。近所で面白いイベントがあるから来てみたというスタンスのようです。なんかとっても羨ましく感じました。

ライブが終わって会場を後にします。すっかり暗くなった街を再びすずらん通りへと戻ります。

再び畳店前です。ビールを買って呑みながら鑑賞。楽しく聴いてきました。

まだ賑わっている阿佐ヶ谷を後にしたのは19時くらい。21時頃まではまだあちこちで演奏が続きますが、ストリートはそろそろ規模縮小してバラエティ会場の演奏が多くなる模様です。

もっと聴き廻りしたかったです。

阿佐ヶ谷ジャズストリートの攻略法

街中至る所に会場がありレベルも高いうえ、街自体が歩いていて楽しいので行き当たりばったりで歩いても十分楽しめますが、予めお目当てを幾つかピックアップしておくとより充実した楽しみ方ができると思います。パブリック会場は定員があるためどうしても観たいライブがある場合は早めに並ぶことをお勧めします。人気のプログラムは一時間前から並んでいるところもあるようです。2ステージやるプログラムが多いので、1ステージ目に入れなかった場合でも諦めずに2ステージを狙いましょう。会場がとても多く、わかりやすいので計画通りに回れなくても臨機応変にスケジュール変更ができます。

昼食はぜひ阿佐ヶ谷で。バラエティ会場はお昼からやっているところは少ないのですが、阿佐ヶ谷自体が安くて美味しい店が多いので、効率よく回るためにも現地でどうぞ。フードやドリンクの出店は多くはないのですが、総菜店は多くありますしスーパー等で缶ビールや酎ハイを買って呑みながら鑑賞している方も多数いらっしゃいました。

バラエティ会場は今回回れませんでしたが、昼間ストリート会場で出演したバンドが夕方から夜はバラエティ会場に出演ということも結構あるようです。見逃した場合はそちらを狙ってみるのもいいかもしれません。

歴史が長いストリートジャズフェスティバルのため、ボランティアのスタッフの方も行き届いていらっしゃいます。とても親切なのでわからないことがあったら聞いてみるのもいいでしょう。

来年は10月23日(金)、24日(土)の予定です。

 

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