音楽よもやま話

2019年今から間に合うストリートジャズフェスティバル

ブルージャイアント2巻で、大が舞を連れて行ったのは定禅寺ストリートジャズフェスティバルでした。今回は定禅寺ストリートジャズフェスティバルを含む、ストリート音楽フェスの中からこれから開催されるお勧めをご紹介します。遠方のフェスを楽しむための格安航空券のご紹介も。

ストリート音楽フェスティバルとは、数ある音楽フェスの中でも街中で行われるタイプフェスです。音楽フェスティバルは大きく分けてストリート型とパーク型に分かれますが、ここではストリート型に的を絞ってご紹介することとします。

定禅寺ストリートジャズフェスティバル

ブルージャイアントでも紹介された、日本で最大規模、老舗のストリート型ジャスフェスティバルです。ブルージャイアントの作中でも触れられた通り仙台の街中を上げて行われ、アマチュアからプロまでが集まり仙台中で様々な音楽が楽しめます。毎年9月の第2土、日曜日に開催され、前日に行われる前夜祭も含めると3日間、仙台市内が音楽一色に染まります。

市民ボランティア中心で運営されているのが特徴、またジャズのみならずポップスからロック、ブルーグラスにアイリッシュ等、様々なジャンルが一堂に会する音楽ファンにとってはたまらないイベントです。

当日は屋台村もあり、グルメも堪能できます。また、誰でも参加できるオープンステージもあり音楽を十二分に楽しめるものとなっています。

2019年は9月7日(土)~9月8日(日)開催です。→終了しました

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横濱ジャズプロムナード→台風のため中止(10/12更新)

日本におけるジャズ発祥の地、横浜を舞台に繰り広げられる街中ジャズフェスティバルです。国内は勿論、海外からも参加者多数です。横浜はみなとみらいを中心に、街角、ホール、ジャズクラブに分かれて開催されます。2019年は10月12日(土)~10月13日(日)の二日間開催決定、プロミュージシャンの出演者募集は締切られましたが、アマチュアミュージシャンの出演者募集は7月1日~8月1日までです。詳細は公式HP出演者募集ページ

他のジャスフェスティバルとは違い、ジャズに特化しているところが特徴です。ジャズと一口に言っても様々なジャンルがあるため好みに合わせて楽しむことができます。

街角ではビックバンドが多くジャズクラブ等はコンボが多いです。街角は無料ですがジャズクラブやホール等はチャージや入場料がかかることがあります。

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すみだストリートジャズフェスティバル 

墨田区内を会場に、すべて無料で行われる市民ジャズフェスティバルです。無料ながら、プロの出演者は日本国内でも一流どころが顔を揃えています。会場は錦糸町駅、押上駅、両国駅、および東京スカイツリー周辺と数駅にまたがり、会場をつなぐシャトルバスも運行されています。ライブの他、ダンスやヨガのワークショップも催され、多彩な楽しみ方ができるのが特徴です。

2019年は8月16日(金)~18日(日)の3日間の開催です。→終了しました。

8/17にすみジャズ行ってきました。体験記はこちら

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四日市JAZZフェスティバル→終了しました

四日市市民公園をメイン会場とし、市内全15会場で開催される市民ジャズフェスです。こちらもすべての会場が無料ですが、ジャズクラブ等が会場の場合別途1ドリンク以上のオーダーが必要です。規模はそれほ大きくありませんが、ゲストミュージシャンは無料で聴けるとは思えないメンバーが揃っています。

ジャズだけではなく、ポップス、ロック、フォークなど幅広く音楽を楽しめます。

2019年は10月26日(土)~10月27日(日)開催です。

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阿佐ヶ谷JAZZストリート (8/19更新)→終了しました。

今年25周年を迎える老舗のストリートフェスティバルです。共通パスポートを購入して入場する有料のパブリック会場、阿佐ヶ谷駅から2kmほどのストリート野外ライブを楽しめるストリート会場、阿佐ヶ谷の街中のライブハウスやバー、喫茶店やレストラン等でライブを見ることができる(各店ごとにチャージあり)バラエティ会場の3パターンから構成されています。2019の詳細が公式HPではまだ出ていないのでTwitterのチェックをお勧めします。

2019年は10月25日(金)~10月26日(土)

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体験記を書きました→こちら

MIYA JAZZINN (10/5更新)

1974年から実に45年続いてきた超老舗のストリートフェスティバルです。会場は宇都宮市街地の3か所(オリオンスクエア会場(オリオン市民広場)、オリオン通り曲師町イベント広場会場、オリオンACぷらざ会場)公募により集まったミュージシャンが2日間にわたり熱い演奏を繰り広げます。「ジャズの街・うつのみや」合言葉に、いつでもジャズを楽しめる街として町おこしを続け、市民によるジャズは盛んです。

2019年は11月2日(土)~11月3日(祝)

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ストリート音楽フェスティバルを楽しむために、最適な旅行プランはこちらからどうぞ

これらのフェスティバルはほとんどが無料ですが、遠方に出かけて楽しむとなると旅費がかかりますね。ここではできるだけ出費を抑えるためのプランをご紹介します。

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名前から、年齢制限があるように思われがちですが、何歳でも利用可です。1枚で5日分のチケットで、一人で5日使おうが、1枚で5人一緒に日帰り旅行しようが自由です。利用期間は7月20日~9月10日。すみだストリートジャズフェスティバルに二泊三日、定禅寺ストリートジャズフェスティバルに同じく二泊三日で参加して4日分です。残り一日は日帰りで温泉旅行などどうでしょう。または、日帰りできるジャズフェスに5人で行くのもよさそうです。普通列車であれば、自由に使えて意外と便利で楽しいですよ。

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100チェロコンサート記念!僕のジョバンニとのコラボ企画 

弦楽器の専門誌「サラサーテ」8月号で、「僕のジョバンニ」とのコラボ企画


サラサーテ2019年8月号

僕のジョバンニで鉄雄が弾く、ジョバンニ・バッツォーニの「チェロよ、叫べ!」

モデルになっているのはジョヴァンニ・ソッリマと、彼の作曲した「チェロよ、歌え!」

そのジョヴァンニ・ソッリマが8月に来日します。それを記念して、弦楽器の専門誌サラサーテ誌上で僕のジョバンニとソッリマの特集記事が掲載されます。作者の穂積さんの描きおろしの表紙とともに、ぜひどうぞ。

ソッリマが世界各国で繰り広げる100チェロコンサートが、8月東京で開催されます。その公式サイトに僕のジョバンニの作者、穂積さんがコメントを寄せています。こちらからご覧ください。

100チェロコンサートの公式サイトはこちら

 

 

 

気分はグルービーと聖夜に登場する曲(グルービー編)

気分はグルービーの舞台は81年~84年、物語の初めで大将が高校2年、後の4人は高校1年です。当時はTOTOやシカゴが日本でヒットを飛ばしAORのブームがきた頃ですが、ピテカンがカバーしている曲はもう少しだけ前の曲が多いです。これは作者の佐藤宏之さんが61年の生まれだからでしょう。

また、聖夜の舞台は80年、グルービーの一年前で一哉や深井が高校3年、天野と青木が高校2年です。だいたい同じ年代ですね。作者の佐藤多佳子さんは65年生まれ、ピテカンメンバーのうち憲二、稲村、奥ちゃんと一緒です。(寿子はダブりなので64年生まれ)

なので、グルービーと聖夜に出てくる曲をピックアップしていきます。80年代の高校生が好んでよくカバーしていた曲特集です。本日はグルービー編。

Black dog/Led Zeppelin クリックでyoutubeへ

ピテカンがS&Nのテープ審査用に録音した曲。作中ではツェッペリンのブラックナイトとありますが、ブラックナイトはディープパープルの曲。作中にキーボードがないというセリフがあるので(1巻131p)おそらくブラックドッグの誤植かと思われます。
どちらにしても70年代初めの曲ですね。いやぁ!ロバート・プラントってやっぱり歌上手い。

The answer/Frank Marino クリックでyoutubeへ

ピテカンが合宿で練習する曲。憲二の妹、かおりがアポなしでやってきた回です。(2巻128p)

you’re like a doll baby/Johnny,Louis&Char クリックでyoutubeへ

ピンククラウドに改名する前のアルバム曲です。どのシーンで出てきたのか見つけられなかったのですが、演っているのは確かです。

China Grove/The Doobie Brothers  クリックでyoutubeへ

73年です。個人的に大好きな曲。合宿中の海の家でのライブ(4巻141p)手違いで合宿所が使えなくて困っている時、海の家の親父に拾われて昼間はスタッフとして働き、夜練習していました。

横浜ホンキートンク・ブルース/松田優作 クリックでyoutubeへ

イブのライブでの曲です。いろんな人がカバーしていますが、やはりここは松田優作で。

以下はピテカンラストライブの曲です。憲二が本間のおっちゃんと稲村と一緒にやることを決意してから、寿子との別れ、そして最後に稲村と二人、水戸を出るために街はずれのトンネルを抜けるラストシーンまでと、ラストライブのシーンが交互に描かれます。この一連の流れがあるため、気分はグルービーは連載終了後40年近く過ぎても今なお心に残る名作となっているのだと思います。

Smoke on the water/Deep Purple (クリックでyoutubeへ)

a part of your life/Kris Kristofferson&Rita Coolidge (クリックでyoutubeへ)

憲二と寿子がギター一本デュエットする曲。
寿子が歌いながら涙してしまうシーンです。このシーンに重ねるように二人の別れのシーンが描かれます。

Born to be wild/Steppenwolf (クリックでyoutubeへ)

映画「Easy Rider」の主題歌でしたね。

Purple Haze/The Jimi Hendrix Experience  (クリックでyoutubeへ)

This Guitar /George Harrison (クリックでyoutubeへ)

ピテカンの選曲は、割と有名どころを中心にバラエティにとんだ選曲になってます。
好きな曲はこだわらずにやってみるところもアマチュアらしくていいです。でも、根底にあるのはストレートなロックです。コンテスト用にフュージョン風の難しいアレンジを持ってきた大将が

「ピテカンがロックンロールバンドなんて誰が決めた?」

と問い、憲二が言葉に詰まるシーンがありますが、やはりピテカンはロックンロールバンドですね。この時は大将もそれを認め、アレンジを元のロックンロールに戻すのでした。

ところで作中、TOTOの曲を演奏するシーンは見当たらないのですが、TODOというバンドのライブを見に行くシーンがあります。
舞台である水戸市にTOTOが来たという話は聞いたことがないのですが、エリック・クラプトンやBBキング、マリーナ・ショーなどは来ています。今はなかなか地方都市にまで来ないですね。少し寂しいです。

聖夜は次回に。

ジャズ漫画 坂道のアポロンに見る60年代の音楽事情

物語の舞台となる1960年代は、64年に東京オリンピックがあり66年にビートルズが初来日、まだまだ貧しかった日本ですが明るい希望に満ちていた時代でもあります。
ジャズはもちろんのことロックやフォークも台頭してきて、ビートルズやストーンズが日本中を騒がせ、一方でPPMやボブ・ディランもヒットチャートを賑わせていた、いわば世界的な音楽シーンの黄金期の始まりともいえるでしょう。日本では69年から中津川フォークジャンボリーが中津川市(現在)で開催されています。日本初の野外フェスです。中津川フォークジャンボリーはウッドストックよりも数か月前に開催されていたのです。
この頃から学生が自ら楽器を手にし、自己表現をするようになってきました。フォークジャンボリーにはアマチュアの飛び入りコーナーもあったのです。岡林信康、五つの赤い風船、高石ともやなどが活躍していた時代です。

さらに千太郎の弟妹、幸や康太の世代が高校に入る頃には日本はかぐや姫など四畳半フォークが盛んで、フォークソング同好会や軽音楽部のある高校も増えてきたようです。
上手い下手にかかわらずスリーフィンガーはやカーターファミリーは多くの高校生が弾けたとも聞きます。
ただ、今のようにネットなどにより、どこに住んでいても情報が共有できる時代ではありませんでしたから、手探りで音楽を作っていくしかなかった部分もありました。フォークギターの弾き方を教わる相手は学校の先輩や近所に住む高校生や大学生、兄弟などでした。Fのコードが難関で、セーハできないで挫折する人も多かったため、二人のギタリストの内一人は「F係」Fだけを弾くために一緒にステージに立って、Fを待ち構えて渾身の力を込めてセーハしていたという笑い話のようなこともあったということです。

坂道のアポロンの本編が終了後スピンオフとして掲載された作中では、次世代の影もちらついてきます。アポロンジュニア世代は団塊ジュニアでもありますね。ちょうど音楽に興味を持ち始め、楽器が欲しくなる年齢に差し掛かったころの人気番組が「いかす!バンド天国」でした。なので、迎勉さんが孫に
「ジャズやっとけ。」
と口ではいいながら、ムカエレコード店に「たま」のCDを置いたりしてたかも知れません。

そして令和を迎えた今、迎勉さんのひ孫世代が中高生の頃です。
音楽は今やCDですらなくダウンロードとyoutube、楽器がまったく弾けない作曲家が出現するこの時代、迎家のひ孫が熱中する音楽とは、意外とジャズかもしれません。

というのも、ライブハウスやスタジオで出会う20代くらいの若者の中には、
「ジャクソン・ブラウン大好きなんです。」
「好きなミュージシャンはニール・ヤングとザ・バンドです。」
という人も結構いるのです。ご両親の影響だそうです。子供の頃から馴染んだ音楽なのですね。
音楽がこのように世代から世代へ受け継がれていく、これって素晴らしいことだと思います。

また、最近の音楽はコードが複雑でお洒落なものが多いのですが、それをやってみたいと思った時にはジャズの勉強が不可欠なのです。そこからジャズに興味を持ち祖父や曾祖父に教えを乞うひ孫、なんていいですね。

ところで百合香さんの生んだ子供のうちどちらかは、母親の才能を引き継いでコミケで同人誌売ってそうな気がするのは私だけでしょうね。


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