BLUE GIANT10巻(ブルージャイアント)あらすじとネタバレ

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最初で、そして・・・最後かもしれない

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いよいよ雪祈がSo Blueのステージに立ちます。ステージ袖で出番を待つ雪祈の胸に去来するのは、幼い頃からひたすらピアノとジャズに邁進した日々でした。突き指を恐れ体育のバスケを見学して指のトレーニングをする雪祈。一方水泳の授業では水の抵抗を使った水中でのトレーニングをする小学生の雪祈。バンド仲間はロックをやりたがりバンドを一人離れる中学生の雪祈。そして母に連れられて初めて行ったSo Blue!そのすべてを胸に雪祈はSo Blueのピアノに向き合いました。

雪祈はたちまち世界で活躍する一流のプロの力を肌で知りますが、客席にいる大は雪祈しか目に入らなくなっていました。

そして雪祈のソロ、So Blueで弾く最初の、そして最後かも知れないソロ、雪祈はそのソロで今の自分を正直に出そうと決め、それは客席中を沸かせ圧倒するソロとなります。終演後、雪祈は「出来た・・・。」とトイレで一人涙します。

21ミュージックの五十貝はJASSのCDのリリースを進めるため上司に掛け合います。先日のSo Blueのライブも聴きに行って手ごたえを感じた五十貝は、若干19歳でフレッド・シルバーカルテットのメンバーとしてSo Blueのステージに立ったピアニストという話題性も武器に説得をしたのです。ジャズ専門誌にも記事が載り、流れが一気に変わってきたある日、雪祈は平からJASSのSo Blue出演のオファーを受けます。

いつも通り熱の入った練習の後Take Twoに出勤してくるアキコさんを待ち受け、雪祈はそのことを告げます。アキコさんは

「そう、よかった。」

とクールに一言、それきり雪祈達に背を向け洗い物をするのでした。いつもぶっきらぼうで素っ気ない彼女らしい対応でしたが、実はアキコさん、背を向けたまま声もなく涙を流すのでした。

「本当におめでとう。」

と心の中で祝福します。

So Blueの平は知る限りの音楽ライターにコンタクトを取りJASSの記事を書いてくれるよう頼み、評論家にも連絡します。

21ミュージックの

五十貝も、上層部の説得に成功、いよいよ2日後にSo BlueのステージにJASSが立つという、その夜。

・・・とても意味のあるライブだった。

雪祈はいつものように工事現場のバイトに出ます。いつものようにヘルメットをかぶり交通整理しています。いつもの夜、雪祈はJASSを想っていました。

「三人だから、ここまでできた。」

「大、玉田、あいつらと組んで、本当によかった。」

そこに突然の閃光と衝撃!突っ込んできたトラックにはねられた雪祈の腕と指があらぬ方向に曲がっていました。雪祈は無事だった左手で大に電話をします。

「ライブ出られねえや・・・。」

病院に駆け付けた大と玉田は、雪祈のバイト先の人から今手術中であること、右腕が残せるかどうかもまだわからないことを聞き、その足でTake Twoに向かい練習を続けるのでした。大は、今止まってはいけない気がしているのです。

JASSのライブ当日、So Blueの入り口に向かう大と玉田を平が出迎えました。前日に大が雪祈の事故のこと、サックスとドラムのデュオでやりたいことを伝え、平はそれを了承したのです。雪祈のいないJASSのリハが淡々と続けられ、本番を迎えます。影アナは自ら名乗り出た平が勤め、そこで雪祈が交通事故で重体のため出演不可であること、今も怪我と戦っていることが告げられます。そして、JASSのライブを平自身が本当に楽しみにしていたことも明かされるのでした。その平の紹介によって、ステージに上がった二人は予想より大幅に減った観客すべてを巻き込み、ドラムとサックスのデュオという異例の形態ながら大きな感動と強い印象を残したのでした。

楽屋に戻る大と玉田を待ち構えていた平は涙をこらえきれずに二人に告げます。

「とても意味のあるライブだった。」

大は、1日も止まっちゃいけない

大と玉田は雪祈を見舞い、そこで雪祈の右手が元に戻るかどうかわからないことを知ります。ただ切断は免れたようです。さらに雪祈は二人に

「JASSを解散しよう。」

と告げるのでした。

「大は、1日も止まっちゃいけない奴だろ。」

病院を出て用があるという玉田と別れ、大は玉田の家で一人号泣します。

ある日、大が仙台に帰ってきました。仙台に着いてすぐに由井の家を訪れます。由井は

「まず吹いてみろ。」

と大の音を聴くことを求めました。

大が由井の元を訪ねたのは相談があったためです。東京での経験を話し、海外に行きたい、いろいろな国の音を吸収したいと。そのためにはどこの国がいいだろうかと由井の意見を求めに来たのです。それに対して由井はヨーロッパのある国を示唆しました。聴く側も演る側も熱く、ジャズに対して柔らかく開いている国だと。大は、その国に行くことにします。

旅立つ日、成田へ向かうシャトルバスで玉田に見送られ、成田から雪祈に電話をします。雪祈は今実家の松本で療養中です。雪祈はピアノに向かい、慣れない左手で譜面を書いていました。その雪祈に大は

「お前のピアノが好きだ。」

「お前の一番のファンかもしれない。」

雪祈は、大のその言葉に恐らく声を出さずに号泣し、

「大、行け」

と一言、告げます。そして大は旅立っていくのでした。

止まることのない大の物語は次へと続く

大の物語はこの後続編、ブルージャイアントシュプリームへと続きます。大は止まりません。So Blue出演の際、大は平を覚えていませんでした。雪祈を狙っていると勘違いしてけん制したことも何もかもです。当然「ザ・ファイブ」の森に定禅寺で会ったことも忘れています。それは決して彩花の言うように「ちっちゃい兄ちゃん、ほんとバカ。」だからではなく、前しか向いていないからですね。

ところで雪祈はどうなったのか。単行本巻末のボーナストラックには雪祈自身は出てきません。他の人のインタビューの中に雪祈の話題は出るのですが、現在の話ではないのです。

雪祈は作曲家になっているのではないでしょうか。作曲が好きだと言う台詞があり、ラストシーンも作曲しているシーンでしたから。いずれにしろ、音楽家として一線で活躍しているのは間違いないと思います。そんなことを思わせる希望のあるラストでした。

10代でSo Blueのステージに立つ。リアルブルージャイアント

雪祈が夢見ていたSo Blueのステージに10代で立つ、その夢を実際にかなえた若者を紹介して締めとしたいと思います。

2019ブルージャイアントナイト、オープニングアクトオーディションファイナリスト

Ascension

Ts.佐々木諒太

Pf.菊池冬真

B.山本修也

Dr.片山晴翔

リーダー佐々木諒太の公式HPはこちら

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